Wednesday, June 28, 2006

食い尽し大作戦

フェルッカのヴェスパー北東に、良き人住まう店があると言う。

そんな話を小耳に挟み、昨日は辺境の酒場を訪ねてみた。俺はちょっと金稼ぎで忙しかったのでハゲエルフを使いにやり、ルーン焼かせて置いたのだが…なんかハゲがうっさい。
判った判った、今度はお前さんが酒場行けば良いだろう。

その店ではなんぞ色々なメニューが用意されており、俺は(牛乳が無いので)水と魚のステーキを頼んだのだが…
大失敗だった。
魚のステーキを10枚ほど出されたのだが、事前にメシ代を稼ぐべくファンダンサー相手に切った張ったした時に暴れ足りなかったらしく、腹が全然空いていないのだ。
こりゃ参った。
飯を出す店と言う事は、メシに自信があるのだろう。
それなのに食い残すと言うのは良くない。死んだバーさんも出されたものは美味しく食い尽くすのが礼儀だと言っていた。残り9枚のフィッシュステーキ、これを食い尽くすミッションの開始である。

普段酒場では鎧を脱いで寛ぐ俺だが、今回は敢えて喉部分の鎧を半分首にかけ、それを弄ぶようにして会話に参加していた。この鎧は特別で、首に取り付けるとじんわりと傷を負った様な痛みが生じる。暫くつけていると痛みは引くのだが、痛みが引いたらフックを外し、そしてまた鎧のフックを掛ける。
出来かけたかさぶたを剥がすが如き所業だが、これをやると腹が減るのだ。恐らく鎧に掛けられたエンチャント呪文の悪影響だろう。
実に数十分間。付けたり外したり、外したり付けたり。
首の横がかゆくなるまで付け外しを繰り返して腹を空かせ、そして食い尽くしたりフィッシュステーキ10枚!

どうも飯屋の店主だけは俺の奇妙な行動に気が付いていたらしいが、食い尽くしたぜ! と言った瞬間に了解してくれた模様。

Sunday, June 25, 2006

良く冷えた牛乳を捜し求めて

前日、マティアス国の慰霊祭に参加し、その後アイスダンジョンでひと稼ぎしていて思った事がある。
ダンジョン侵入当初は新調したローブが心地良いほど寒いのだが、ダンジョンを抜け出る時には身も心も懐もかなり温かい。宿に帰って着替えをし、その後ゆっくり飲み食いするこの素晴らしさはどうだ!

しかし、もう一ひねりぐらいあっても良いんじゃねーか?
こー…なんと言うか…きりっと冷えた飲み物とかさ。
思い立ったが吉日と言う奴だ。
朝飯の時に買った牛乳(メシ食いながら半分呑んだ)を抱えて苦手な魔法の抵抗を練習しにアイスダンジョンに赴く。
最深部の地底湖の周辺は程好く寒く、ミルクをキンキンに冷やすのには最適な場所だ。
アイスエレメンタルが俺に向けて放った炎呪文がミルクを温めない様、細心の注意を払って敵と切り結ぶ。蛇がミルクをなぎ倒さないように敵の注意を集め、そして屠って行く。
地底湖の周りをぐるぐる回りながら倒して倒して倒しまくり、レジストマジックの技術がアデプトクラスに突入した頃…ホワイトウィルムの巣の辺りから妙なプレッシャーを感じた。
なんかゾロゾロやって来たなと思ったら、モホークの所の一団だった。そういえば商人のハービィ氏を人間にする為になんか色々やってるって話だったな。
間違えても俺の冷やしている牛乳を飲み干さぬ様注意を促し、訓練を続行する。
そこそこ懐も暖まったのでパンパンなバッグに牛乳を押し込み、ダンジョンを出る事にする。奥の方ではモホーク達が目的を達したようだ。俺は俺で帰りの分のリコールスクロールを青閣下に恵んでもらおうと思っていたのだが、どうも最近の青閣下はその辺が渋くて中々お目当ての物を出してくれない。
まぁ、良いんだけどな。

モホークの同道者にゲートを出してもらい、折れ矢の前に出た。何でもモホーク達はそのままクエストの次の目標であるイフリート倒しに行った模様。追従するかとファイアに突入した所、ファイアスティードが居たのでついでに屠る。これでアイスダンジョンで入手したものを含めてルビーが38個。なんぞモホーク達が目的を達した様だという報を受け、この38個は彼らにご祝儀として手渡す事にする。
まぁ、気にするな。こっちはアイスでよく冷えたミルクと宝石除いて30Kを突破する稼ぎを叩き出している。おすそ分けおすそ分け。

いそいそと宿屋(Northside Inn)に戻り、鎧の修理もほったらかしで(なんと耐久が半分になっていた!)汗に濡れたシャツを着替え、椅子に座って牛乳を飲む!
ーぅ!
これだ!
この一杯の美味さを味わう為にやったんだよ!
実に満ち足りた一日であった。

Thursday, June 22, 2006

在りし日の、そして来る日の王

昨日、知古が宿屋を訪れてきてくれて、暫く歓談した時の話。

マティアス国の話が出た。中々お目にかかれない「親国から再吸収指示を受けた国」、いずれ諸侯が民間に戻る国。
「終わらせてしまうのか?」
と聞いた。本当にそれでおしまいなのかと。


アヴァロンという地におわします、アーサーという王がいる。
彼のとりあえずの寝床(墓)には、この様な碑文があるということだ。
「在りし日の、そして来る日の王」
そこはかとない予感に過ぎないが、いずれまた国が興るだろう。
同じ魂や同じ心意気を持った「誰か」が国を興すと思う。名前はまた違っているのかもしれないが、やはり似た国になるのではないか…それが時代の要請で生まれた国ならば、やがてまた時代の要請で復活する事もあるだろう。
だから、こう申し述べたい…「在りし日の、そして来る日の公国。マティアス」と。

Wednesday, June 21, 2006

トレハン護衛と、ゴタゴタ

今日は仕事を斡旋されて、トレハンの護衛に出かけた。流石に歴戦の冒険者が数人集まると古代竜や黒閣下を相手にしても何ら問題は無い。
こういう場で彼らの動きを見ておくと、今後の仕事の依頼を実行する際も色々と好都合だろうと思っている。何より仕事を実施する上で一番重要なのは、各人の力量を見極める事だ。


その後、折れ矢の上に戻って寝ようとしたところ、呼び止められた。

(音声を変えてお送りしております)

敢えて名前は秘するが、過日某国重鎮の方に武器の修理を依頼したのをある人物に咎められた訳だ。
何度も繰り返すが、俺は仕事をしない伝説鍛冶屋よりも、仕事をこなす熟練の鍛冶屋を愛したい。重鎮の方が重鎮の仕事をしている時は流石に俺も自重するが、お忍びで(供も連れずに民間の、しかも冒険者と言う余りタチの良くない連中の居座る)宿屋に現れて愚痴っている人物に対しては、堂々対等な人間として遇するつもりではあるし、そうする事が礼儀であろうと思ってさえいる。
王宮には王宮の礼儀があり、酒場には酒場の、戦場には戦場の礼儀がある。
俺は…例えロードブリティッシュが折れ矢に現れたとしても、普通に冒険者の一人として遇し、必要であれば酒を振舞い、必要であれば彼の助力を請うだろう。彼がそこがその様な場所だと知った上で来るならば、俺はその様な場所でそうあるべき対応を行う。
勿論彼の財力が天に届くであろう事も知っているし、武力は容易に俺自身を貫くだろう事も知っている。それでも尚、俺は彼の仕事に感謝し、手間賃を支払うだろう。1パーツ1000ぐらいなら喜んで出す。必要なら10000だって構わない!
無頼であろうとも友愛の情は忘れないし、友として遇する際の最低限の礼儀は弁えるつもりだ。
仮に、ではあるが。
もしも彼が武器の修理を不本意だ思うのであれば、断ればいい。他の人がどうこう言おうと、俺は本人の意思を重視する。
今ちょっと手を離せないとか、何かの理由があれば私も弁えるし、無理強いはしない。気が乗らぬとか言葉遣いが気に食わんといわれれば、献身の徳の顕現たる細工師や鍛冶屋が献身を忘れるとは! と嘆きつつ他を当るだろう。勿論宰相なのだから、下賤な冒険者の剣など叩けるかと言うのもありだろう。(相当ムカツクとは思うが)

しかし、彼は流石宰相の地位まで登りつめた男である。格安の(俺が呆れる位)修理代で修理を申し出てくれたし、俺の武器防具が耐久をほんのちょっぴり失った事を非常に悔いてくれた(こっちは別に気にしないし、むしろ俺が馴れぬ手つきで修理なんぞしたら耐久がガックン減ってしまうわけだ…純粋に「やはり鍛冶技術を持つものに頼んでよかった!」と思った。偽らざる本心である)
宰相としての力量は知らない。しかし彼の鍛冶の力量とその心は知った。真に自分の命とも言える武器防具を預けるに足る人物だと看破した! 恐らく余人には判らないだろうが、俺が本当に大切にしている自分の武器防具を預けると言う事は、その場で彼に武器を溶かされ、鎧を鋳潰されても一切の文句を言わぬと証左であり、俺が知る限り最大級の親愛の情を示す行動である。(普通だったらDeed作ってくれと頼むだろ)また、彼の鍛冶屋魂から類推するに、宰相としても実に献身的に働き、民草の事を思いやったであろう事も(推測だが)類推できる。

そりゃ、それなりの身分や肩書きを持つものがやるべき仕事や、行うべき言動もあるだろう。
それと同時に、それなりの身分や肩書きを持つ者が現れるべき場所と言うものもある。それを無視してどこででも「私はXXだ」と威張り腐る人間だったら、私は二度と仕事を依頼しないだろうし、話もしない。
そんなふざけた魂の持ち主には、俺の武器防具を預ける訳には行かない。
もしも宰相が宰相として現れる場として「折れ矢」があるのであれば、それは俺に似合わぬ場所と言う事になる。国の宰相が現れるのが当然の場所に、居も定めぬ放浪者であり、血縁すら断ち切った「背負わぬもの」が出入りしていいわけは無いだろう! 俺だって分際を知ると言う言葉ぐらいは知っている!
そこでは宰相は宰相として振舞うべきだと言うのであれば、まず俺ではなく彼に「その様なことを行うべきではありません」と具申し、彼を止めるべきではないのか? それすら恐れ多いと言うのか!
そもそも「こんな場所は貴方様のお越しになるべき場所ではありません」ぐらい言うべきだとさえ思う。


人々の思い方は自由だ。俺の言動に納得しないなら納得しないでも構わない。貴方が俺の言葉に納得しない権利を保有するように、この俺もまた他人の言葉に納得しない権利がある事をご了承頂きたい。自分だけが特権的に他人の意見を却下できるなどとは思わない事だ。
同様にして俺も彼らの言動に納得はしていないし、今後も「冒険者の宿」に現れる者に対してはこの俺と同じく一介の冒険者として対応する所存である。戦場で共に会い見えれば共闘も辞さないし場合によっては指示も出す。犯罪者だろうと何かの過ちを犯したものであろうと…冒険者として共に呑み、食い、仕事をこなす人間はこの俺にとって全て等価である。
一応、仕事斡旋してもらっている手前もあるので…今後あの気の良い、高い鍛冶の技術を持つ鍛冶屋に仕事を頼めないのは非常に残念なのだが…その部分は今後気をつけるようにしよう。これは純粋に仕事を取り巻くパワーバランスから行うことであり、俺は一切自分の言に問題があるとは思っていない。ある意味では仕事の斡旋者からの圧力に負けて私は渋々従うのだ!


実に良い腕だったし、何よりもその魂が鍛冶屋として素晴らしかった!
その技を二度と頼めないのは非常に残念な事なのだが!

できる事ならば、彼とは酒場ではなく一介の鍛冶屋と一介の冒険者として、コークスの匂い滾る鍜治場でお会いしたかった。なまじ肩書きを背負った為に、私とは遠い世界の存在になってしまったことが悔やまれる。

Tuesday, June 20, 2006

アイスダンジョンにて

昨日はいつにも増して空気が重く、体にまとわり付くような不快感があった。
宿屋で鎧を身に付けつつ、今日はどこで何をするかを考える…強大な敵と戦うには少し空気の感触が悪い…そこそこのクラスの敵でも相手にして金稼ぐか。
Longを厩舎から引き取り、アイスダンジョンへと向かう。アイスダンジョン最深部であれば空気も多少は違うかもしれない。敵の数も少ないし、久々に人馬一体で敵と切り結ぶのも良いだろう。

ところがアイスダンジョンの中の空気は外の空気にも増して重く淀んでいた。Longが不満げな嘶きを放つ。
突っ切れば良い。Longの足と俺の魔術抵抗技術があれば最深部まで一足だ。
いつものルートをいつもと同じ速度で突っ切る。氷の精霊に魔法を射掛けられるが無視して突っ走る。
最深部の入り口が見えてきた…その瞬間、Longと俺の心臓が一瞬停止したかの如きプレッシャーを感じる。
アイスフィーンドの周りには、常ならぬ量の精霊達が屯していた。アイスが2体、スノーが2体。
突っ切るべくLongの横腹を蹴るも、Longは動かない。
俺の指すら動かない。
意識だけが、全ての様子を眺めていた。


不覚にも落馬させられ、Longは果敢にアイスデーモンへと飛び掛っていった。さすが俺の馬である。
そして転がされた。やはり俺の馬である。

ひとまずダンジョン最深部に移動し、徳の力で自己蘇生。幸いにも所持品は失われていない。Longの魂を傍らに呼び寄せると、俺は各種のポーションを一気に飲み干し、2種類の花びらを噛み砕いて剣に誓う。

「連中に間違いの無い死を。果敢なLongの魂に奴らの魂捧げん!」
My Sword severs your body and spirit.
Body must return to the earth, and Spirit must return to the sky.
And, YOU... must be Ruin!!

まずは最深部の氷デーモンを血祭りに上げ、次にその手前に巣食う精霊、悪魔、その他を階段を利用して分断しつつ殲滅する。どうも重い空気の原因はスノーエレメンタルだったらしく、彼らを滅したら幾分空気が軽くなった。
その後存分に敵を打ち倒し、保険金の支出を補った上で充分な収入を得、そしてブリテンまで出かけてLongの蘇生を行った。

魔法が嫌なんで、その後ヤマンドン退治にシフト。
貯蓄額は1000Kを突破した。



後に噂で聞いたのだが…
同時期にどこぞで大規模な軍事行動があった為に空気が重かったらしい。

Sunday, June 18, 2006

ちょっと前の話

日記を付ける事に決めた前の話なんだが、印象深かったので記録を残しておこう。

折れ矢冒険者ギルドの営業時間外
戦いを終えて宿屋に帰ってきた所、なんぞ俺の事を知った謎の人物に声を掛けられた…片付けしてたマスターに紹介されたんだっけかな? まぁ、その辺はどうでもいい。
待たせてしまったのでその場で鎧を脱ぎ、靴をサンダルに履き替えながら話をした。考えてみれば飲食するテーブルで敵の血に汚れた武器防具脱ぎ始めるんだから営業妨害も良い所だよな。営業時間外で無ければ他の客に文句を言われそうだ。

んで、なんかな。
その「待ってた人物」がしきりに俺を持ち上げようとしているのが鼻についた。俺の肉体と根性を褒めようとしているのがどうも今ひとつ納得できん。
俺の傷だらけの体を見て、歴戦の戦士だという。
単純に剣の腕がなってないから引っかかれ、貫かれ、血を流す羽目になってるんだが。
俺が生きて宿屋に戻れるのは、先代やその他の「仲間」がダンジョンやモンスターの巣から分捕ってきた発掘素材と、それを幾千幾万のガラクタに変えながらたまーに強化成功するフラーレン姐さんの腕が作り出した奇跡の逸品(生存確率から言ったら奇跡でも生ぬるいか?)があるからだ。
俺は多くの人々の思いの篭った武器防具を身にまとって行き続け、戦い続けている。
鎧が無ければ無いで何とかするが、何とかできる幅は限られてくる。
また、俺の装備一式は俺の戦い方に会わせてチョイスされているから、俺の鎧を着たから俺と同じ戦果を期待できるって訳でもない。

時に、アーティファクトやマイナーAFと呼ばれる装備を揶揄する人を見かける。
装備で戦っているのではなく、装備が戦っていると。
そういう人間が居ない訳でもないが、本当にしっかりした連中はきっちりAFやMAFを使いこなしている。あれ装備したからダメになるとか、腐ってるとかってのはおかしか無いか?

先代から聞いた言葉がある。

This is my sword.
There many like it, but this one is mine.
My sword is my best friend.
It is my life.


祈りの言葉だと言う。
これぞ我が剣。
世に剣数あれど、我が物は一つ。
これぞ我が最良の友
我が命なり
ここまで入れ込み、信頼を寄せる事が出来るのであれば、どんなもんでも構わん。存分に使い、存分に血を吸うといい。
そして…俺が使い、俺が血を撒き散らすのはこれらの武具のみ。皆には見えないのだろうが、これらには皆が思っているよりも強い力と俺の信頼が詰まっている。見てくれだけなら古代の武具類に劣るかもしれないが、これらには何物にも変えがたい「この世で暮らす人々の思い」がある。
全部背負い込んで戦ってるんだ。そして俺はそれら全てを統べて戦う。

先の祈りは以下の様に続くと言う。
I must master it as I must master my life.
(我、剣を制すなり 我が命を制すごとく)

Without me, my sword is useless.
(我なくして剣は役立たず)

Without my sword, I am useless.
(剣なくして我は役立たず)

I must swing my sword true.
(我、的確に剣を振るうなり)

I must pierce struggler than my enemy who is trying kill me.
(我を殺さんとする敵よりも勇猛に貫くなり)
I must slash him before he kills me, I will.
(殺される前に必ず切り裂くなり)


俺の腕を誉めそやしても俺は余り嬉しくない。
俺と、武器防具と、そして馬のLong。この内一つでも欠けてしまえば、俺は俺でなくなる。
俺だけが強いわけでも、武器防具が良いだけでもない。
全部あわせた「俺」が強いんだ。


多くの戦士に、良き鉄の剣と盾、鋼の意思、それらを鍛える燃え立つ心が訪れんことを!

酸の王子様、謁見

折れ矢に到着して暫く取りとめもない話をしていると、板金鎧に身をつつんだ斧を持ったゴーレムの如き男がやって来た。一緒に酸のダンジョンに潜る仲間を捜しに来たらしい。

酸のダンジョン!
酸っぱい匂いの充満した、毒々しい地だ。先代から聞いた話ではどの様な鎧も役立たない沸騰した酸の川が流れ、奥には「ピザデブ」の異名を取る悪魔の王子が居ると言う。
ここの所ヌル目の仕事しかこなしていなかった俺としては望むところではある。早速装備を整えてついて行く事にした。
既に「鍵」は取得しているという話ではあったが、王子様との謁見には随分待たされる事になった。何でも謁見は最大で2時間程度、最短でも30分程度の時間が掛かると言う。先行した別のグループは俗に言う「特化装備」であったので、かなり短い時間で謁見を終わらせていた。
先行したグループの謁見終了までこちらは適当に時間を潰していたのだが…その間に二度も気を失う事になった。煮え立つ酸の川の破壊力は抜群で、その破壊力は踏みつけたネズミが川の水に浸かったブーツの匂いで即死すると言うレベル。
…ブーツ買い換えないとなぁ。

さて、謁見と相成った訳だが…
先に「ゴーレムみたいな斧戦士」等と書いているのを見ても判る通り、折れ矢ニュービーである俺は誰がどの程度の戦力を有しているか皆目見当がついていない。おかげで随分苦労した…
結局このデブと会い見えるには、戦士でしっかりとラインを組まねばならないのだが、誰がダメージディーラーなのかが判らないとラインが組めないのだ。おかげで最初は散々転がされ、愛馬Longも灰色世界に旅立つ羽目になってしまった。途中からダメージディーラーの見当がついてラインを構築する事が出来るようになった。こうでないとな!
俺は散発的にイグノアを叩き込みながら(と言っても、2発に1発はイグノアだが)必死に仲間の傷に包帯を巻いて回ることにした。それでも間に合わず何度か仲間諸共灰色世界に足を踏み入れる事になったが…何とか王子様に撤退頂く事ができた。転がること実に10回!
色々と戦利品が手に入ったようだが、俺は分け前を放棄し、一緒に戦ったワンコへトカゲの串刺し(王子様の所有物として名の知られたもの)を与えるよう提案した。なんと言うか、素材とやらではロンソ磨きにもならんしな。

激戦を物語るかの様に、2本持ち込んだロングソードはボロボロになっていた。
折れ矢に戻って戦利品分配を横目で見ながら、新しいブーツをその辺に居る人間に発注し、ロングソードの痛み具合を確認していた…その時、マスターとカウンターに座った緑色の服着たオッサンとの会話が耳に入った。
「(前段は聞いていない)しがない鍛冶屋云々(勿論後段も聞いていない)」
ありていに言えば、その人物が鍛冶屋であると言う部分しか聞いていない。我ながら鋭い耳を持ってゐる。速攻でその人物の背後に忍び寄り、武器の修理を依頼する。
なんぞ偉い人物であると言う事だが、知った事ではない。仕事もせんと偉ぶる人間より、仕事をしっかりこなす人間が偉いのだ。己の職分を果たそうとする人間は尊い。生まれや種族、年齢その他は一切関係ない…己の持つ技術をしっかり使い込む人間だけが、良く砥がれた剣先のように輝きを発する。
だから、なんか王国の重鎮だとかそういう話は聞かなかったことにする。
そういう事を無しにして、実際武器防具の修理の腕は確かだった。その確かな技術にしっかりとした報酬を支払いたかったのだが…

なんで鍛冶屋連中は自分の仕事に自信が持てないかな?
一個100GPとか、そのしっかりした修理作業がエティン一匹から奪うことのできる金貨より安いってのが気に食わん。
どうも代価を受け取らないので、その辺で拾った「比較的透明で、硬い謎の石」をオマケで差し上げることにした。
て言うかよ。
俺のナイス切れ味の発掘ロンソは100GPでさくっと治っちまう程度の安物なのかと。
1000GPは出してもいいと思うんだが。

少なくとも俺にとって、愛用するロンソ類はそれだけの価値を持つ。剣一本あれば家の一件分ぐらい金稼いで見せるんだがなぁ。



なお、酸の川に突っ込んで嫌な匂いを放っていた俺のブーツ。
銀行のゴミ箱突っ込んだら「これこれ、これが欲しかったんだ!」とか言われてしまった。
さすがゴミ箱、尋常ではない味覚だ。

とりあえず、とりあえず

ここだけプレイヤー視点ね。後々文章追加するかもしれんので右側にLinkでも入れておくか。


2007年1月3日追記
なんか誤解されている気がするので注記。三代目はIzm離れる予定ねーぞ。
とりあえず今Mzhに戻ってきている二代目がAskに戻れば、Vesselシリーズの配置は以下の様になる。
Ask:Vessel二代目(元々Ask生まれのAsk育ちなんだぜ?)
Mzh:Vessel四代目。毎回二代目をMzhに里帰りさせるぐらいならMzhにキャラ置いとく方がお得作戦遂行中
Izm:Vessel三代目。某氏に指摘されたので意地でも移転させねー(笑)

状況如何では二代目と四代目をスワップさせる可能性はあるが、大体こんな感じである。
現在、Vesselシリーズは全て四徳Knightなっている。これは徳目を重視するべという部分、ソーサリアの中に居るフマクト信者の代表(?)として、世間様に恥ずかしくない状態で居続けるべしと言う決意の現れである。逆に言うとこの足かせがひじょーーーーに重く、これ以上Vesselシリーズを量産できないのだ。(エスコートだけで一日のプレイ時間が消費されるのは流石になんとも…)
今年は何とか、Vessel以外の(プレイヤー的に楽な)キャラを他のシャードに置いておきたいなと考える次第。盾無し武士Lenoとかどっか送るかな…

派遣可能キャラ
Vuelly (ステハイ騎士弓)
Leno (育成中盾無し武士)
Nesca (武士盾騎士…派遣するなら騎士抜いてレジ入れるか…?)
Keen (セラエノ司書。一応剣スキル持ち魔法戦士)


2006年12月21日記述
なんか呼ばれてんだか呼ばれてないんだか判らないんだが…反応しにくいのでここに記載する。
昨日今日(12/20-21日)と私は忘年会出席で絶望的にUOできない。
12/22-24は某所でイベントに出ねばならず、特に24日は撤収作業もあるのでUOるのは絶望的かも知らん。
正直、最近仕事が滅茶苦茶忙しい為に定期的なログインが出来ず、UOネタサイト/Blogをぽっこんぽっこん作った事を少し反省している自分が居た。(毎月イベントやれとか…バカか上層部は!)
会社出るの夜10:30とかザラだし、そうなると家帰って飯食って風呂入っておしまいなんだよな。ぬぅ。
最近始めたムリムリツアーも、スキル上げてる時間無いけどなんとかUOネタでしかも新鮮味のあるものを用意したいと云う無茶な条件から導かれた物である。
年明け後なら少し余裕がある(1/8までお休み)、でも俺行っても正直戦力になるか…
もしも拠点防衛だけやりたいなら、ステハイ弓にヘビークロスボウ持たせて伏兵し、相手が通り過ぎるのを待ってからディスマウントし掛けてやればかく乱できる。SKの精度と火力集中を不能にさせてしまえばPKの戦線をかく乱できるのでお勧め。もちろんディスマウント弓なんぞ青矢5-6本と命中効果の付いたアクセx2 命中効果付きHXBだけ保険かけて素っ裸で構わない。対戦車ミサイル積んだハマーみたいな用兵すればいいんだ。最初から捨てキャラだと割り切れば、意外とメラーでも果敢な戦力になる。
敵が基本的にゲリラなら、根絶を狙うのは難しい。彼らは単純にじゃれあって戦闘するのが目的だろうから敵から見てすんごい寒い戦いを繰り返すといずれ引いていくと思う。意外と効果的なのが「殺す事を考えず、殺されないようにしてひたすら撹乱を狙う」戦法。こっちが倒そうと思うからSKの的になるわけで。MMORPGでは敵を「本当の意味で」殺す事はできないので、
そうではなくきっちりRP的な拠点防衛(つまり相手もRPer)したいのなら…名乗り上げて一騎打ちじゃね?


6/18記述
マティアス国のサイトから日々妄想-こんな事を考えてゐる-の方にLinkを張ってもろたわけなのだが、どうも周囲のサイトやBlogとマッチングしていない。
そりゃ確かにマッチングしない所にリンク張っちゃったのは私じゃないので別に気にする事はないけれど、流石に私も「んー どうしましょ(笑)」と思わんでもない。
Link集で一人だけ浮いた状態になるのはUO公式からのLinkだけで沢山であると。(ファンサイトリンクの戦技研宣伝部分が実にいい感じで周囲から浮きまくっている…)何もこげな所でまた浮きまくって失笑買っても仕方ないでしょうと。
と言う事で、Izmで活動しているVessel三代目視点での記述を作りましょうと。彼の日記を公開しましょうと。世間ではこういうのをRP風Blogとでも呼んでそうだが、敢えてRP風とか書かない様にしたい。
やるならとことんやりましょうと。コテコテ命であると(鉄鍋のジャンの神戸の女料理人風)
折れ矢での活動がメインになると思うので、更新は基本的に週二回です。
それ以上のネタはきちんと日々妄想でやりましょう。
何個Blog作れば気が済むんだ!<俺



どうでもいい話:6/19 2006 「思い出したり思いついたりした事」
Vesselの過去の記録を調べてみたら、1640年(RQ表記)と言うのがでてきた。
確かこの時代設定って1625年辺りがカリル・スターブロウの反乱終末時期なので、その後遺症が多少残ってるぐらいの軽い近未来が良かろうって話だったような気がする。
Tomeとにらめっこして確認してみたんだが、彼の生まれ故郷は(アップランド湿原まで出かけていて、さらにフマクト信者が多い。そして彼の生まれた村は赤の帝国の駐留地近くで野盗をしている)諸般の条件から考えて、クックフォードからルーンゲートに至る街道筋の外れにでもあるのだと思われる。氏族は多分リスメルダー…ダックに庇護されてるだって?(涙) ダックと仲良だったり、トロウルのゾラーク・ゾラーン司祭である「死の王」と共闘したことあったり…彼は恐らく他種族と触れ合うことには慣れていると見た。このリスメルダー氏族、なんかフマクト信者が多いって話だが…一般的にはフマクト信者って死神とか、そういう余り「面白くない、おっかない存在」と思われているらしいので、サーターの民の中でもかなり「変わった連中」であるとは思う。
彼の師匠は彼が幼い時に白髪だったと言う記述(An Old Taleと言う本で記載した)から、1640年代に45-50代。逆算すると1590年代生まれでスターブロウの乱などに参加できるいい年代である。と言うかスターブロウとほぼ同年代か。こりゃ戦乱で片腕失ったフマクティー説確定だな!
スターブロウの反乱とか英雄戦争がどういう推移になるかは判らないが、少なくとも風の連中が全面的に勝利すると言うのは考えにくい訳で…多分Vesselがこの世界に居た頃も小競り合いは頻繁に発生していると見た。
なお、時々こういう「背景設定した当人でありながら、彼の過去情報を色々考察する」のは、Rune Questの各種設定が余りに濃く、自分でも把握しきれない上にたまーに思いついたように「新たな設定」がグレッグによって上梓される事があるから。(しかもたまに過去設定と矛盾している)
この辺の記述もプレイヤーが「多分、こんな所だろう」と思ってメモしているだけで、実はこうだという決定打にはならない。
しかしリスメルダー氏族さんよ。
フマクティーが多いと腕っ節の強い連中が片っ端から「入信の際の縁切り」で流出したりはしませんか?
どうでもいいが、弱体化して滅びそうだよな…この氏族…

Top画像ポン

こげな形でどーだ?