Tuesday, June 20, 2006

アイスダンジョンにて

昨日はいつにも増して空気が重く、体にまとわり付くような不快感があった。
宿屋で鎧を身に付けつつ、今日はどこで何をするかを考える…強大な敵と戦うには少し空気の感触が悪い…そこそこのクラスの敵でも相手にして金稼ぐか。
Longを厩舎から引き取り、アイスダンジョンへと向かう。アイスダンジョン最深部であれば空気も多少は違うかもしれない。敵の数も少ないし、久々に人馬一体で敵と切り結ぶのも良いだろう。

ところがアイスダンジョンの中の空気は外の空気にも増して重く淀んでいた。Longが不満げな嘶きを放つ。
突っ切れば良い。Longの足と俺の魔術抵抗技術があれば最深部まで一足だ。
いつものルートをいつもと同じ速度で突っ切る。氷の精霊に魔法を射掛けられるが無視して突っ走る。
最深部の入り口が見えてきた…その瞬間、Longと俺の心臓が一瞬停止したかの如きプレッシャーを感じる。
アイスフィーンドの周りには、常ならぬ量の精霊達が屯していた。アイスが2体、スノーが2体。
突っ切るべくLongの横腹を蹴るも、Longは動かない。
俺の指すら動かない。
意識だけが、全ての様子を眺めていた。


不覚にも落馬させられ、Longは果敢にアイスデーモンへと飛び掛っていった。さすが俺の馬である。
そして転がされた。やはり俺の馬である。

ひとまずダンジョン最深部に移動し、徳の力で自己蘇生。幸いにも所持品は失われていない。Longの魂を傍らに呼び寄せると、俺は各種のポーションを一気に飲み干し、2種類の花びらを噛み砕いて剣に誓う。

「連中に間違いの無い死を。果敢なLongの魂に奴らの魂捧げん!」
My Sword severs your body and spirit.
Body must return to the earth, and Spirit must return to the sky.
And, YOU... must be Ruin!!

まずは最深部の氷デーモンを血祭りに上げ、次にその手前に巣食う精霊、悪魔、その他を階段を利用して分断しつつ殲滅する。どうも重い空気の原因はスノーエレメンタルだったらしく、彼らを滅したら幾分空気が軽くなった。
その後存分に敵を打ち倒し、保険金の支出を補った上で充分な収入を得、そしてブリテンまで出かけてLongの蘇生を行った。

魔法が嫌なんで、その後ヤマンドン退治にシフト。
貯蓄額は1000Kを突破した。



後に噂で聞いたのだが…
同時期にどこぞで大規模な軍事行動があった為に空気が重かったらしい。

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